社会的・人道的支援につながるヘルスケアプロジェクト Well

このプロジェクトは、医療分野、フィンテック、さらに起業家として20年以上の経験を持つイルダー・フズリアノフ( Ildar Fazulyanov) が創業した。

 社会的・人道的に支援する価値のあるプロジェクト

Wellヘルスケアプロジェクトは、ブロックチェーン技術を基盤にした医療プラットフォームとして2015年4月にスタート。このプロジェクトは、医師と診察を必要としている患者にある壁を取り除くことを目標としている。Wellという独自の通貨を発行し、国境を越えた支払い、データアクセス、医療専門家たちとのコンタクトなど、医療分野における課題解決を目指しており、社会的・人道的に支援する価値のあるプロジェクトといえるだろう。

自身の経験をベースに

イーサリアムプラットフォームに設置されたWellは、スマートコントラクトにアクセスできる。彼らのビジョンは、代表のイルダー氏がスノボ中に事故に合い、4週間以上も苦しんだ経験がベースとなっている。同じ経験をした多くの人々が抱える問題を解決するために誕生した本プロジェクトは、2017年には南カリフォルニアで最大のセラピストネットワークを持つまでに成長している。コミュニティは1500人以上の患者から構成され、1万4千回以上の診療を実現し、発足以来、100万ドル以上を既に生み出している。Wellヘルスケアプロジェクトは、スタートアップというよりも、投資先として注目に値するほどの成長を遂げている。

国を超えての医療の課題解決

本プロジェクトは世界的な課題に対する解決策を生み出そうとしている。なかでも注目されるのが「記録の保管・セキュリティ」と「詐欺行為」だ。ほとんどの医療機関は記録保管機能を持ってはいるが、国をまたいでの医療受信者のデータ保管は難しい。そこでブロックチェーン技術を活用したWell記録保管アプリは、電子記録とデータ保管庫を分散型ブロックチェーン上に作り出すため、ハッキングやデータの書き換えが非常に難しいとされている。詐欺行為については近年、医療システムで増加しつつあり、Wellが不可避の問題として取り組んでいるテーマだ。患者が受信する全ての段階に発生する文書の適正化が図られるであろう。

既に米では商標登録済

Wellは現在、資金調達をおこなっているが、手数料から遠隔診療、さらに大規模な医療組織からのネットワークアクセスへの代金といった付帯サービスに至るビジネスモデルを構築している。今後、業務を拡大のためにmyMatrix、Optum、Century Pacific Medicalなど医療関連企業数社との協力体制にある。既にアメリカ国内では2017年8月1日に商標登録済。患者は病院に行く回数を少なくし、より安全なデータ利用、幅広い専門家の選択肢とアクセスを実現してくれるはずである。さらに、医師は医療過誤によるミスの減少やコスト削減、請求と支払いを効率化し、良質なデータの記録作成を可能にするだろう。

このプロジェクトは、優秀な13人のチームと複数のアドバイザーによって運営されており、アレックス・プロコロフ(Alex Prokhorov)氏はプロジェクトの共同設立者である。法務アドバイザー、ウェブデベロッパー、投資家、ブロックチェーンエンジニアなどがチームに加わっている。

 

Well
https://joinwell.io/