カウラ、個人データ記録管理フレームワークDEFを開発

カウラ株式会社(本社:東京都千代田区)はブロックチェーン利用のドキュメント・データ管理ソリューションを拡張し、個人データの管理・運用アプリケーションを容易に作成できるフレームワーク “Document Eigen Framework” DEFを開発したことを発表した。

このDEFを利用することで、顧客はブロックチェーンの知識に精通していなくても安全&効率的なアプリケーション作成がおこなえる。同社は、このフレームワークを使ったアプリケーションの開発および実証実験をパートナーとのコラボレーションで拡充していく予定。

このDEFは、個人データのハッシュ値などをブロックチェーン上に保存することで、個人データの存在の証跡を確保すると同時に、改竄を排除する。関与するステークホルダーには読み取り専用のアクセス権を発行。必要に応じて個人データを暗号化して保管してくれる。
第三者への個人データの開示にあたっては当該の個人が責任を負い(自己管理型)、妥当なアクセス権を付与することができ、また同時にプライバシーを確保してくれる。さらに、自己管理モデルの拡張としての信託モデルもサポートする。

機能構成
• ドキュメントとデータの管理
• 存在の証跡管理はブロックチェーンで行います。
• ドキュメントとデータの実体管理はデータストアで行います。
• 上記のアソシェーションを管理
• ドキュメントとデータの 処理記録の管理
• ドキュメントとデータへの アクセス権限の管理
• ドキュメントとデータの 変更管理
• 「訂正、忘れられる権利など」プライバシのサポート(GDPR対応)
• データストアは用途にあったものを選択可能

*GDPR(EU一般データ保護規則)への対応も予定。
*GDPR(General Data Protection Regulation)は、2018年5月に施行されるEU居住者の個人データの保護に関する新しい規則。個人データの処理と移転に関するルールを定めている。

今後の展開

同社は、DEFを利用したアプリケーションの第一弾に、医療記録向けに特化した「メディカルパスポート(Medical Passport)」の実証実験およびそのリリースに向けた取り組みを展開している。メディカルパスポートは、利用者が登録した健康や医療に関わる各種データ(以下、保健データ等)を利用者が任意で医療機関や各種サービス提供者へ提供できる仕組。
DEFを利用することで、ブロックチェーン、個人データの管理、データへのアクセス管理、プラバシーの保持などの特長をもつアプリケーションの開発およびサービスの提供が可能になる。今回、メディカルパスポートの開発および実証実験において、パートナーを募集中。
提供開始:2018年6月下旬
提供形態:月額利用料にて申し受け。

カウラ株式会社
https://kaula.jp/